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364 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/08/07(月) 03:23:33 ID:j7my5aPa
小学生の頃、母親が入院していた時期があった。
それが俺の遠足の時期とちょうど重なってしまい、
俺は一人ではおやつも買いに行けず、
戸棚にしまってあった食べかけのお茶菓子とかをリュックに詰め込んだ。
そして、夜遅くオヤジが帰宅。
「あれ・・・明日遠足なのか」と呟き、リュックの中を覗き、しばし無言。
もう遅かったので、俺はそのまま寝てしまった。

次日、リュックを開けて驚いた。
昨日詰めたおやつのラインナップがガラリと変わっている。
オマケのついたお菓子とか、小さなチョコレートとか・・・
オヤジ、俺が寝てからコンビニ行ったんだな。
俺、食べかけの茶菓子でも全然気にしてなかったんだけどさ。

あの時、オヤジがどんな気持ちでコンビニへ行ったかと思うと、
少し切なくなる。
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93 大人になった名無しさん 2006/11/10(金) 00:22:56
死んだ親父はよく食いに連れてってくれたな
うまいんだけど、親父は食うのが早くて、
食い終わるとじっと怒ったよな顔でオレが食べるのを見てた。
「早く食え」って言ってるみたいでちょっとヤだった。

こないだ初めて子供とラーメン屋に言ったら、やけにおいしかったらしく
ガツガツ食うわ、あせって水飲むし、ちっこい手で丼つかんでスープ飲んでハァハァいってる
可愛かった
そしたら「ねぇなんでじっと見てるん?怒ってる?」
オヤジ・・・・
3:本当にあった怖い名無し :2006/09/20(水) 00:03:40 ID:Un71G/6W0
ばあちゃんが言った。
「1番は1番いいけど1番大変だよ。2番目くらいがいいんじゃないかねぇ」
僕は聞いた
「でも2番は2番目に大変なんでしょ」
ばあちゃんは言った。
「そうだね。でもね2番には1番になるって目標があるからね、頑張れるよ」

そんなばあちゃんが病気で倒れたとき僕はばあちゃんに言った。
「ばあちゃん、僕、ばあちゃんのことが世界で1番好きだよ。早く元気になって。
 僕をひとりにしないで」
ばあちゃんは一生懸命笑って言った
「こればっかかりはやっぱり1番が1番嬉しいねぇ」

ばあちゃん、覚えてますか?
その1番はばあちゃんがずっと持っていてください。

僕は1番になる目標を持った2番でいいんだ。
ばあちゃんが好きだった2番が大好きなんだ。

ばあちゃんに届け!2ゲット

871 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:33:21 ID:mQ77WECI
うちのばーちゃん
優しくて、綺麗好きで、山中にある小さなパーマ屋さん
(美容院といえるほどのものでもないw)で働いていた働き者のばーちゃん
兄妹で遊びにいくと『ひろ君(仮)とゆきちゃん(仮)が来たからビフテキにしようね』
と必ずでっかいステーキを焼いてくれた。
私の幼稚園の迎えにいつもいつも来てくれていた。
私の好物だった牡丹餅をいつも作ってくれた。
私の名前の漢字(小学生には小難しい)を教えてくれた。
米の研ぎ方やだご汁の作り方を教えてくれた。
優しくって、でも毛の長い絨毯のとこでお菓子を食べると怒るんだw
そんなばーちゃんがちょっとおかしくなってきたのが私が中一の頃だ。
同じ話を何度も繰り返し、いま自分が何処にいるかわからなくなり、私たち兄妹にお小遣をやった事を忘れて繰り返し渡す。
これが呆けってやつ?と思いつつも、なんかまだよく理解できていなかった私は
家にばーちゃんが来る度に「ここは何処だったかねぇ」「家に帰らんと…」
と繰り返されるのがうんざりで、半ば恐怖でもあった。



872 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:34:55 ID:mQ77WECI
それからばーちゃんの認知症は進んで、ついにはドアの開け方も、靴の履き方も、ボタンの掛け方も解らなくなってしまった。
それで、介護…というか祖父の手伝いをしに、よくばーちゃんの家に行くようになった。
でもそん時まだ高校一年生だった自分はそれが嫌で嫌で仕方なかった。
同級生にばーちゃんの介護してる奴なんかいなかったし、
何より、支離滅裂な話を繰り返されるのに嫌気がさしていた。



873 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 21:35:49 ID:mQ77WECI
で、ある日。いつもみたいにばーちゃんのトイレの世話をしてた時だ。
はいはい終わったらティッシュで拭いてね、で、立って、ズボン履くよ、ってばーちゃんの背中を支えた
そしたらさ、ばーちゃんがちっさい声で言うんだ。
「ごめんねぇ、もうばーちゃんわけが解らんようになってねぇ…」
小さい、泣きそうな震える声で言うんだ。ごめんねぇって何回も。
全部ばーちゃんが悪いんだねぇ、ごめんねぇ。お小遣もやれなくなったねぇ。ごめんねぇ。ありがとねぇ
ってさ。もうね、心臓わしづかみにされたみたいに苦しくなった。
違うよ、ばーちゃん。私嫌々やってたんだよ。めんどくさいって嫌な顔して車に乗ってきたんだよ
内心、ばーちゃんなんか早くいなくなればいいのにって考えたことあるんだよ
謝んないでよばーちゃん。ばーちゃんが悪いんじゃないんだよ。
謝んないでよばーちゃん。本当は本当に大好きなんだよばーちゃん。
ばーちゃん。ばーちゃん。大好きだから。大好きだからやってるんだよ。
ばーちゃんのズボン掴んだまんま泣きじゃくった。
38:水先案名無い人 :2007/04/29(日) 22:41:50 ID:R7Rohxkb0 [sage]
俺は小さい頃、家の事情でおばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地にきて間もなく当然友達もいない。
いつしか俺はノートに自分が考えたスゴロクを書くのに夢中になっていた。
それをおばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み~」
おばあちゃんはニコニコしながら、「ほーうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。
やがて俺にも友達ができ、そんなことも忘れ友達と遊びまくってた頃
家の事情も解消され、自分の家に戻った。
おばあちゃんは別れるときもニコニコしていて
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」
と喜んでくれた。
先日そのおばあちゃんが死んだ。
89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみみるとそこにはおばあちゃんの作ったスゴロクが書かれてあった。
モンスターの絵らしきものが書かれてあったり、なぜかぬらりひょんとか
妖怪も混じっていた。
「おばあちゃんよく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。
「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に
「義弘(俺)くんに友達がいっぱいできますように」
人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
おばあちゃん、死に目にあえなくてごめんよ。
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