611 名前:名無し職人 :2006/10/08(日) 00:12:04
幼い頃に両親に捨てられた俺は祖父母の下で育った。祖父母は俺を我が子のように何不自由なく育ててくれたし俺はそんな2人が大好きだった。ホントに大好きだったんだ。
小学校の授業参観日…ヒソヒソ声が聞こえる…「何あのじいちゃんばあちゃん…○○君の親代わりらしいよ…え~嘘…可哀想…」
聞こえていた…俺はそれまで何も違和感なく接していた祖父母を急に恥ずかしくなった…
下校時祖父母は俺を校門で待っていた。 だが何ともいえない恥ずかしさから俺は2人を無視して走って帰った。
祖父母は「思春期なんだよ…○○もこんなしわくちゃが親代わりじゃ辛いよな…」と夜中に話していた。
それから俺は2人と最低限の会話しかしなくなった…いや、最低限の会話もしていなかったかもしれない…
祖母の作る食事には手をつけず俺を養うために始めたパート代を財布からくすねてマックとか弁当ばかり食べていた。
当然気づいているはずだが2人は俺を咎めなかった。
部活の大会で財布を忘れた俺に財布と弁当を届けてくれた祖父…俺は財布だけ奪うように受け取り「婆さんが○○の事を思って一生懸命作ったから」と弁当を渡そうとした手を払って会場に戻った
後ろでこぼれた弁当を片づける祖父に目もくれず…
幼い頃に両親に捨てられた俺は祖父母の下で育った。祖父母は俺を我が子のように何不自由なく育ててくれたし俺はそんな2人が大好きだった。ホントに大好きだったんだ。
小学校の授業参観日…ヒソヒソ声が聞こえる…「何あのじいちゃんばあちゃん…○○君の親代わりらしいよ…え~嘘…可哀想…」
聞こえていた…俺はそれまで何も違和感なく接していた祖父母を急に恥ずかしくなった…
下校時祖父母は俺を校門で待っていた。 だが何ともいえない恥ずかしさから俺は2人を無視して走って帰った。
祖父母は「思春期なんだよ…○○もこんなしわくちゃが親代わりじゃ辛いよな…」と夜中に話していた。
それから俺は2人と最低限の会話しかしなくなった…いや、最低限の会話もしていなかったかもしれない…
祖母の作る食事には手をつけず俺を養うために始めたパート代を財布からくすねてマックとか弁当ばかり食べていた。
当然気づいているはずだが2人は俺を咎めなかった。
部活の大会で財布を忘れた俺に財布と弁当を届けてくれた祖父…俺は財布だけ奪うように受け取り「婆さんが○○の事を思って一生懸命作ったから」と弁当を渡そうとした手を払って会場に戻った
後ろでこぼれた弁当を片づける祖父に目もくれず…
612 名前:名無し職人 :2006/10/08(日) 00:23:20
やがて俺も成人し、家庭を持つ身になった…娘ができて初めて親の愛の偉大さを知る…親ってのは子どもが思っている何万倍も子を思っているんだな…
上京して以来10数年ぶりに帰郷を決めた矢先に祖父の訃報が届いた……
霊前で手を合わせ後悔する俺を祖母は少しも攻めずに通帳を差し出した…「これは○○が産まれてから毎日爺さんがコツコツ貯めたお金だよ…いつか○○に渡すって言っててね、結局渡しそびれたけど」
通帳の中には本当に毎日毎日記帳されていた…一回の振り込みは800円だったり6000円だったりまばらだ…毎日毎日少しずつ稼いだ金を俺のために貯金してくれてたのか?爺さん……
俺は人生で一番後悔した……娘が見てる前で大声を出して多分これも人生で一番大泣きした……
爺さん………ごめんなさい……俺…ホント馬鹿で……これからは爺さんにできなかった分婆さんを大切にするよ……今までの分親孝行するから……
やがて俺も成人し、家庭を持つ身になった…娘ができて初めて親の愛の偉大さを知る…親ってのは子どもが思っている何万倍も子を思っているんだな…
上京して以来10数年ぶりに帰郷を決めた矢先に祖父の訃報が届いた……
霊前で手を合わせ後悔する俺を祖母は少しも攻めずに通帳を差し出した…「これは○○が産まれてから毎日爺さんがコツコツ貯めたお金だよ…いつか○○に渡すって言っててね、結局渡しそびれたけど」
通帳の中には本当に毎日毎日記帳されていた…一回の振り込みは800円だったり6000円だったりまばらだ…毎日毎日少しずつ稼いだ金を俺のために貯金してくれてたのか?爺さん……
俺は人生で一番後悔した……娘が見てる前で大声を出して多分これも人生で一番大泣きした……
爺さん………ごめんなさい……俺…ホント馬鹿で……これからは爺さんにできなかった分婆さんを大切にするよ……今までの分親孝行するから……
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